~過去のやり方を0ベースで変革して残業革命を起こす~

士業事務所の働き方改革 実践!

皆さんこんにちはイプシロンの角田です。

士業事務所の現場でも働き改革が至急求められています。
人材採用難、教育の難しさ(早期戦力化)、定着の困難さ(モチベーション維持とあいまいな評価)などヒトに関わる状況がこの10年で大きく変わってきました。
合わせて現場業務においても、ITクラウド化、フィンテック、人工知能(A.I)、RPAなど5年前ですら一般的でなかったことが日々進化しながら目の前に現れてきます。

大よそ、入力や繰り返しの判断業務、出力・製本など一連の業務プロセスのほとんどの作業がITにとってかわり、業務スピードも品質も大きく変わろうとしている中で、依然として従来の業務プロセス、仕事の割り当て方、税務会計に対する品質の価値観、お客様の要求事項が従来のままで何も変われない、変わろうとしない事務所では、人が採用できないどころか定着すらままならない状況です。

これから事務所が5年、10年、20年と継続して発展することを望むならば、抜本的に事務所経営を改善する必要が急務です。

では何を改善すべきなのか?次の5つの変革が求められています。

  1. 業務プロセスの変革(各業務の工程を0ベースで抜本的に変更します)
  2. 手段・方法の変革(従来実施してきたツールや手順などの抜本的変革を行います)
  3. 組織機能の変革(担当者性をぶっ壊して、チームとして機能を受け持つように変革します)
  4. お客様との関係性の変革(10年、20年前に約束した関係性について時間を掛けながら今の時代に合わせた関係性に変革します)
  5. 儲け方の変革(顧問料という固定ビジネスからスポットビジネスへとウェイトを変革します)

この変革を実現していく手段として製販分離経営があります。
これからの事務所では多人数で売価を沢山あげる経営から、できるだけ少人数で売価を上げ且つ人に依存しない業務体制を取ることが求められています。これこそ正に製販分離経営なのです。
良い人材を獲得しようと思ったら、従来のように「残業が多い、休日も出勤する、何から何まで対応できないと一人前として認めてくれない、年収400万円台から上がらない」などを改善して、「必要最低限の残業しかない、休日はきちんと予定通り休める、自分のポジションを明確にしてモチベーションの上がるキャリアルートがある、頑張れば年収1,000万円以上も目指せる」というように変えていく必要があります。

本当に働き方改革を実現したいのならば次の過去の常識をぶち破りましょう!

  1. 自分たちのこだわりが顧客満足とイコールではない(過剰サービスや無駄なこだわりはやめる!)
  2. 税務会計全てを網羅しないと一人前でない(組織は様々な機能を集合体です!適材適所でキャリアルートを磨いていければ良いのです)
  3. 訪問型監査からの脱却!巡回監査はクラウド監査で充分!真の税務監査であれば15分以内で終了するはず
  4. とにかくお客様の全ての機能とコミュニケーションを取り(経営者、奥様、経理、営業部長などなど)、経営の困りごとを把握し、改善の相談にのること
  5. ITを徹底的に使いこなすこと!ITができることを額に汗して行ったとしても無駄になるだけ。体よりも頭を使うことが必要

冒頭に申し上げたように、本当にこの5年間で大きく士業事務所経営を取り巻く状況が大きく変わってしまいました。
これから製販分離経営に挑む方だけでなく、既に製販分離経営にチャレンジされている方ももう一度0ベースで製販分離の本質を勉強しなおしてみて下さい!

イプシロンコンサルティング 代表取締役 角田 達也

今回は箱根の東海道旧道を歩きました。

投稿[2017年5月29日]