~【報告力、企画力、提案力】で差をつける!~

あなたは“書く力”を磨いていますか?

皆さんこんにちはイプシロンの角田です。

確か昨年も書きましたが最近は1年があっという間に過ぎていきます。今年も残り1か月です。年初に立案した目標は達成できましたか?まだあと1か月あります。やり残しがないようにこの1か月を大切に、悔いのないように過ごしましょう!

さて、長年に渡って会計事務所や社労士事務所の支援を行っていて感じることは、文書で報告する力が非常に弱いことです(文書での報告する癖がありません)。報告書はもとより企画書や提案書の作成をお願いすると非常に時間を要したり、読んでいて意味がわかりにくい場合が多いです。毎日の日報すらわかるように記載、提出できる方がほとんどいません。
従来から士業事務所ではお客様や上司に対しての報告はほとんど口頭のみで行われているために、報告書を書くという訓練がなされていないのです。口頭の報告や提案だと記憶があるうちは良いのですが、記録として残らないために見直し(レビュー)することができません。そこでお客様や上司と『言った、言わない』で揉めることも少なくありません。

この傾向は若い人だけにあるわけでなく、ベテランにも見ることができます。つまり業界として報告、企画、提案について、文章力でまとめるという訓練がなされていないのです。また、多くのスタッフの方はプレゼンテーション(口や体で伝える能力)もうまくないようです。お客様、上司に正しく物事を伝え、意味を理解してもらうためには『口』で伝えるだけでなく『目』で伝えることが絶対に必要です。

そこで今からでも遅くないですから報告書、企画書、提案書を作成する(書く)という訓練を義務付けたほうが良いですよ。また単に作成する(書く)だけでなく、日本語としての体裁が耐えうるものになるように、文庫本、小説、新聞などを毎日読む癖をつけることも重要です。

最近はインターネットの普及で、文書体も口語体も区別なく使われています。また、文書だけでなく写真や絵を簡単に挿入できるので、文章力で伝える能力が向上せず、中学生レベルの文章力という状況も多々見られます。

まれにスタッフの方の中にも素晴らしい報告書や企画書を書く方がいらっしゃいます。そんな方がいる事務所は本当に尊敬できます(普段から報告を文書で義務付けているんだなと感じます)。

士業事務所はノウハウ(付加価値)を提供しています。しかしながらノウハウは手に取って見ることができません。但し、文書化してもらえれば、見るだけでなく、記録としてノウハウを保管することもできるのです。

最初から完璧に報告書を書くことはできません。恐らく最初は文書力も弱いし時間もかかるでしょう。しかしながら今後5年、10年、20年とノウハウを提供する企業体で生きていくならば【書く力】を身に着けて、伸ばしていきませんか!

そして経験上【書く力】を向上させるには本人の努力だけではだめです!必ず管理者が添削を行って評価してあげることが重要です。組織全体で【書く力】を向上しましょう。

経営者が“はっ”とするような素晴らしい報告書、企画書、提案書を作ってみましょう!

イプシロンコンサルティング 代表取締役 角田 達也

[投稿]2016年11月27日