~『経理自計化』の時代から『経理自動化』の時代へ~

製造自動化戦術を取り入れた製販分離経営 ①

皆さんこんにちはイプシロン角田です。
思いっきり昭和世代の私にとって、最近は何もかもが昔の映画やSF小説のようで‥‥正直なかなか時代においつけなくなってきました。
アナログの良いところも沢山ありますがやはりデジタルは便利です。何もかもがデジタルを基盤としたテクノロジーの恩恵がないと生きていけなくなってきております。

特に先進国では少子高齢化がすごい勢いで進捗し、人手に頼らなくても済む『自動化』が様々な分野で進んでおります。私たちの目に見える部分でも、店頭で販売されていたたばこやジュースが自動販売機に、改札で切符を確認していた方が自動改札へ、さらには新幹線、飛行機の操縦が自動操縦へと切り替わっています。
特に最近話題になっているのが自動車の自動運転や自動停止技術の実用化です。これも長期的視野に立てば運送業の人出不足を補うテクノロジーの一つですね。

先ほど私たちの目に見える部分と言いましたが、直接私たちが目にすることのない様々な物品を製造する工場の中にはほとんど人間がおらず自動工場化されているのです。自動車もお酒もコンピュータも何もかもです。その中で私たち人間は、新たなテクノロジーの企画開発や自動化で生み出された成果物の最終検品に従事して、いわゆる作業部分はIT技術を駆使した機械が自動的に行うようになっているのです。

このようなITテクノロジーの進歩により、税務会計や給与計算の分野にも自動化の波が押し寄せてきました。人によってはまだまだ5年はかかるだろう、いやいや10年はかかるという方もおりますが、その波は確実に迫ってきているのです。
イプシロンでも経理自動化の実現を前提とした製販分離の推進を今期から注力して行って行きます。他の産業が良くも悪くも自動化して行き残り策を取ってきたように、遅かれ早かれ士業事務所にも自動化はやってくるのです。

そして中小(零細)企業の現場にも経理や給与の自動化の波が押し寄せたときに、製販分離で士業事務所の内部の機能、役割を明確にして、税務会計に変わるサービスの確立をきちんと立て直しておかないと、士業事務所は恐らく企業側からは必要ないと思われてしまう可能性が非常に大きいと思います。何故ならば現在士業事務所に対して支払っている対価のほとんどは、サービスではなく、決算書、申告書、試算表、給与明細などモノづくりの対価として支払っていると感じている経営者が多いからです。
恐らく経理の自動化は士業事務所の製造工程に非常に大きな影響を与えると思いますが、その先の一手を今のうちに構築しておかないと、氷河期のマンモスやトラのように生き残ることはできなくなります。

私たちはそのテクノロジーを否定するのではなく、今のうちに前向きに取り入れて、次の戦術を策定しておく必要があるのです。まだまだ進捗できない理由は見つければ沢山あるでしょう。
例えば、『銀行のネットバンクを利用していれば預金データのインポートができるが中小零細企業での導入率が低いのでなかなか自動化は進まない』とか『レジをPOSに変えれば現金の動きを自動でインポートできると言うけれどPOSは高くて導入できないよ』など様々な意見があります。しかし、米国では法人のネットバンキングの利用代金も無料になっている事例がありますし(恐らく将来日本も個人だけでなく法人も無料になるでしょう)、レジも無料のクラウド型のテクノロジーも既に多くの商店、店舗で活用されています。

このように時代は着実に進化していますので、まだまだ経理の自動化は20点、30点だよと言い訳せずに、いずれ100点に近づくのですから今から準備を始めてはどうでしょうか?
イプシロンでは今春から経理自動化をモデルとした製販分離のセミナーを全国で行います(東京、大阪、札幌など)。是非ともセミナーに参加頂き、最新の戦略、戦術を研究して下さい!

イプシロンコンサルティング 代表取締役 角田 達也

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[投稿]2016年2月29日